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Protist 2012

  

2012729日から83日にかけて、ノルウェー・オスロ大学にて国際進化原生生物学会(ISEP)と国際原生生物学会(ISOP)の共催による国際会議 ”Protist2012” が行われました。その4日目(81日)に本領域が主催したシンポジウム ”Matryoshka-type evolution of cells” が開催されました。野崎領域代表、永宗班員、稲垣班員に加え、招待講演としてブリティシュコロンビア大学の平川博士とダルハウジー大学の谷藤博士による計5題の講演が行われました。野崎領域代表はエントアメーバのマイトソームの膜タンパク質について、永宗班員はトキソプラズマ原虫が産生する植物ホルモンについて、稲垣班員は無色珪藻がもつ窒素固定を行うシアノバクテリア由来の共生体についての発表を行ないました。また、招待演者の平川博士からはクロララクニオン藻類の核コードのヒスチジルtRNA合成酵素とグリシルtRNA合成酵素が葉緑体とミトコンドリア双方に輸送されるという興味深い知見について、谷藤博士からはクロララクニオン藻類とクリプト藻類の葉緑体周縁区画にターゲットされる核コードタンパク質についての最新の知見に関する発表をしていただきました。早朝からの開始にもかかわらず本シンポジウムには多くの研究者の参加があり、それぞれの発表について活発な議論が行われました。参加した研究者からは素晴らしい内容のシンポジウムであったとの多くの評価をいただきました。(白鳥峻志)