2012年3月23日〜24日にかけて兵庫医科大学において第81回日本寄生虫学会が開催された。その中で大会初日の3月23日に、「寄生虫におけるオルガネラ進化と寄生適応」と題するシンポジウムが野崎領域代表と北 潔 東京大学教授によるオーガナイズにより開催された。発表者と演題は以下の通り。
「寄生虫オルガネラの進化に関する研究」北 潔(東京大学) 「高度に進化したEntamoebaマイトソームのタンパク質輸送機構」牧内 貴志(国立感染症研究所)、津久井久美子(班員)、野崎智義(領域代表)ら 「マラリア原虫感染赤血球への分子輸送」金子 修(班員) 「マラリア原虫先端部小器官(ロプトリー)に局在する分子のスポロゾイトにおける機能解析」石野 智子(愛媛大学)、坪井敬文(班員)ら 「貝類寄生虫パーキンサスが明らかにするオルガネラ進化の最終局面」松崎 素道(班員) 「トキソプラズマのオルガネラ分子細胞生物学」永宗 喜三郎(班員) 「まとめ」 野崎 智義(領域代表) 本シンポジウムには大変多くの参加者があり、本領域のテーマと密接に関係するオルガネラ進化について活発な議論が行われた。また参加した研究者からはシンポジウムでの講演内容と議論の内容に対して大変有意義であったとの声が多数聞かれた。 (永宗喜三郎) |
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