本領域について


マトリョーシカは入れ子になったロシアの民芸品です。 

 私たちは、細胞内共生によって起きる生物同士の相互作用、オルガネラの成立と機能的変化を、その入れ子様の構造に例えて、マトリョーシカ型相互作用と呼びます。更に、この共生関係に基づくオルガネラの出現機構、生物の進化機構を「マトリョーシカ型進化原理」と呼びます。

 本領域「マトリョーシカ型進化原理」では、共生・寄生に駆動されるオルガネラと真核生物の進化を、寄生性および自由生活性の原生生物を対象として研究を進めている多様な研究者が糾合し、多層空間的に理解することを目指します。
本研究領域は、2016年3月をもって終了いたしました。本領域で取り扱っていた共生・寄生生物学について、継続して研究者が交流を持てる場をつくることを目的として、新しい国内学会の立ち上げ・キックオフのための研究会等の企画を行ってきております。以下の案内をご覧ください。

第13回国際細胞共生学会議 ICES 2016 Kyoto  のお知らせ

本年の9月10日〜14日にかけて、京都府立大学の稲盛記念会館で、第13回 国際細胞共生学会議  - ICES 2016 Kyoto -  を開催致します。この会議は、国際細胞共生学会 ISE  http://www.endocytobiology.org(本部ドイツ・イエナ市、会長ラルフ・ウムラー教授)が3年毎に開催している学会で、日本での開催は、1992年、2001年、についで、3回目です。
参加者数はおおよそ100名程度で、1会場での口頭発表を中心に運営される比較的小規模な学会ですが、その意味でマトリョーシカの班会議や研究会のような雰囲気もあり、細胞共生に関連することであれば、基本的にどのようなトピックでも発表可です。

登録や発表申し込み、要旨の提出などは、 ICES 2016 Kyoto のホームページ  (http://ices2016.comから行っていただきます。オンライン登録の〆切を、当初は7月17日としておりましたが、会場に余裕がありますので、発表要旨の〆切と同じく、7月30日まで登録期間を延長致しました。同登録システムからホテルの予約も可能です。

また、ICES 2016 Kyoto では、その開催を機会に、参加者に、もしよろしければ 予め それぞれの研究(室)のテーマや興味などを3〜5頁程度にまとめて概観した Overview article を書いていただき、それらを学会誌 Endocytobiosis and Cell Research の特別号 (Vol. 27; Issue 3: RESEARCH INTERESTS)として発行し、その冊子体を会期中に配布する予定です(下記のアナウンス参照)。

また、ICES 2016 Kyoto は9月10日夕方の registration と welcome party (稲盛記念会館内のレストラン)から始まりますが、同日の日中は、同じく京都府立大学の構内で、共生・寄生生物学 に関する新しい国内学会の立ち上げ・キックオフのための研究会が企画されており、その委細は現在、検討・調整中です。

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